José Ishiguro

ホセ・イシグロ


テクノアートの世界


具象でもない 抽象でもない ホセイズム芸術



ホセイズム芸術の目指す場所とは

具象芸術から抽象芸術へ

中世の肖像画に代表される具象絵画は、その後、時代が近代に至ると、カメラ(写真機)の発明により、その存在価値を失いました。

もともと、肖像画とは、中世の貴族などが、姿や顔を記録し残しておくために、自らの肖像画を画家に描かせていたものでした。

ところが、カメラ(写真機)が発明されたことにより、写真という形で、よりリアルに姿を記録することができるようになりました。

もう画家に肖像画を描かせる必要はなくなりました。

そこで、絵画や芸術の目的も変わってきます。

抽象芸術が登場してきます。

抽象芸術は、アバンギャルド・アート、またはコンテンポラリー・アートとも呼びます。

しかし今や、現代では、その抽象芸術も影が薄くなりつつあります。


抽象芸術の語源

そもそも抽象芸術(アバンギャルド・アート、またはコンテンポラリー・アート)は、前衛芸術です。

その名は、中世の軍隊の最前列に位置する前衛部隊(アバンギャルド)に例えられた呼び名です。

軍隊の最前列の前衛部隊(アバンギャルド)は、突撃的な部隊であり、一番最初に攻撃を受ける部隊です。

当時の、アカデミックな具象芸術に関係する者たちは、前衛芸術というものを、軍隊の前衛部隊(アバンギャルド)と同様、真っ先に死する連中であると、揶揄したことが語源となっているのです。

前衛芸術というのは、あっという間にやられてしまう、すぐに消えてなくなるという皮肉が込められて、呼ばれるようになりました。


時代は、テクノアートへ

しかし今日では、具象芸術も、抽象芸術も、その輝きを失い、まさに死んだ状態となっています。

このような芸術が不在の現代において、具象でもない抽象でもない『第三の芸術』の登場を期待する動きが出てきました。

そして、絵画を超えた『第三の芸術』として、絵画の画面構成を、全て数学的な美的配置により設計しようと考えた『テクノアート』が完成しました。

この『テクノアート』こそが、ホセイズムの目指す芸術にほかなりません。


ホセイズム芸術における『テクノアート』の構成要件

1、黄金分割比(神授比)を用いて、絵画構成を理論的かつ合理的に設計したもの。

2、色彩遠近法を用いて、画面の遠近感覚を与えるもの。

3、一般的な具象画のように、細部の描写に拘らず、大胆な省略技法を用いることによって、より表現力を増したもの。

4、複数のテーマごとの画面を重ね合わせ、一枚の絵画に融合したもの。

5、作品ごとに、”作者の陰の意図”が、暗号として組み込まれているもの。


ホセイズムに込めた、日本人として、建築家としてのアイデンティティー

ホセ・イシグロが考える芸術とは、「人の真似であってはいけない」ということです。

どこかで見たような、『ピカソ風』『ゴッホ風』のような作品は、人の真似であり、独創性に欠けています。

本当の芸術とは、「その作家にしか表現しえない芸術」であるべきです。

そして、そのような芸術を生むためには、その作家の生まれた国の風土や文化が重要であると考えています。

また、その作家が芸術家になるまでの職業というのも、大変重要な要素になります。

ホセ・イシグロの場合は、日本人であり建築家であるので、日本の版画に見る画面構成を大いに参考にしています。

さらに、建築家としての合理的な設計思想を絵画にも応用しています。


絵画の理論的かつ数学的な構成に関して

従来の絵画では、画家の経験的感覚に基づき、人物や建物を『画家の主観的美的意識』によって、画面に配置してきました。

しかし、ホセイズム芸術では、画面構成や、色彩の全てを、数学的な調和を基本にして設計しています。

従来の絵画では、「何となく、ここに線を引いた」「何となく、ここに赤い色を使った」という理由が、作者たちから聞かれましたが、このような「何となく」という無責任な思いつきでは困る話なのです。

「何故、ここに線を引きましたか?」「何故、ここに赤い色を使いましたか?」と質問されても、ホセイズム芸術では、きちんと理論的かつ数学的に説明ができるのです。

このような全く新しい『絵画設計思想』は、今日までありませんでした。

黄金分割比(神授比)、色彩遠近法を融合させた絵画を制作するためには、大工が使う曲尺や関数電卓、計算尺、ノギス、全円分度器、ディバイスといった建築家が建物の設計をするために使用する道具が必要不可欠なのです。


ホセイズム芸術には、隠れた暗号が存在

昔から、古今東西の画家たちは、自分の作品の中に何かの暗号を書き込んできました。

レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロなどにも、自分の作品の中に暗号を組み込んでいて、彼らの作品に神秘性を与えています。

ホセイズム芸術、すなわちJosé  Ishiguroのテクノアートにおいても、隠された暗号を作品に組み込むことによって、後世の人々に、José  Ishiguro の陰の主張を伝えようとしています。



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