前衛芸術は
”アートロック”
音楽の世界と美術の世界で、”ロック”な存在という共通なこと
美術の世界
写実的な具象芸術は、美術大学や芸術大学で基礎を勉強し、伝統的な表現方法をするのが特徴です。
習得するのに、大変な年数もかかり、天才的な才能が必要です。
レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画、ミケランジェロの彫刻などは、技術・技法を要する作品です。
音楽の世界
音楽大学で音楽の基礎や応用を勉強し、クラシックを学びます。
幼い頃から、音楽に触れ会得してきた者で、これも天才的な能力が必要です。
天才作曲家モーツアルト、ベートーベン、シューベルトなどです。
要するに、古典的な絵画や彫刻の『美術』と、同じく古典クラシック『音楽』の存在は、似ています。
現代に入り、そこへ登場する抽象芸術(前衛芸術)と、ロック音楽
美術・芸術界では、古典的な美術から、、現代は、抽象芸術(前衛芸術・コンテンポラリーアート・現代アートなど)へと流れてきました。
音楽の世界では、現代になり、ロック音楽というのが誕生しています。
抽象芸術も、ロック音楽も、長年の基礎や専門的な勉強は必要ありません。
学ぼうと思えば、わざわざ大学などに通うことなく、どこでも学ぶことができます。
そして何よりも、自分で新しい世界を切り開くことができるのです。
ロックミュージシャンが、独特の世界観を作り出し、表現するように、抽象芸術のアーティストも、古典芸術などの固定観念にとらわれず、自由に独自の表現ができるのです。
クラシック音楽 →ロック音楽
古典的な絵画・彫刻の芸術 →抽象芸術(現代アート・前衛芸術・コンテンポラリーアートなど)
ロックバンドのギター演奏者が、ステージで、ギターを叩きつけて壊すパフォーマンスもありますが、これも、人の心を動かす表現手法の一つと考えられます。
また、オークションに出品した絵画が、落札後、シュレッダーで破壊されたパフォーマンスもありましたが、これもアーティストの表現の一つであります。
このように考えていくと、ロックミュージシャンも、抽象芸術のアーティストも、似ていると言っても過言ではありません。
『まさに、前衛芸術は、アートロックなのである』
